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コーディングしないエンジニア・構造を考えないアーキテクト

NoCodeツールはここまで来た

Yunjie Ding
4 min readAug 23, 2020

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Newpickでも特集がありましたが、NoCodeブームが日本に訪れる。

数年前プライベートのプロジェクトでWebflowやWixを少し触ったことがありますが、静的コンテンツの作成はできるけど、用途はかなり限定されていた。今回Bubble.ioを触ってから確かな未来を感じました!IT畑の人から見てもBubble.io実用的じゃないかと思います。

DXはSierじゃなくて自分でやる

DXを実現するためにSierに頼んでプロジェクト単位で実施するではなく、社内で継続的な改善が必要

日本企業は海外と異なり、情シス部門が主に交通整理の役割を担っている。新しい事業を支えられる開発・運営能力を持っていない。ただ、NoCodeツールであれば、他部署と一丸となり、アジャイルでスピーディにMVPを作ることができるかもしれない。

2025年までに多くの企業の予算は基幹系システムの刷新に使われている。次のフェーズはまさに新しくなった基幹プラットフォームを活用して色々面白いことをやるじゃないかと思う。この時代で新しい仕組み、ビジネスを立ち上げる時にスピーディーな軌道修正が求められる。それでもSierを確保してやるのが筋が通らない話だと思う。

社内でそこまでシステムに詳しくない人でもアイデアを最低限破綻しないレベルシステムに実現できることはNoCodeツールの魅力かと思います。

ソフトウェアの民主化

個人事業主は今までちょっとした予約システム、在庫管理システムを作るのにハードル高かったけどこれからこういうシステムは自分でも作れるようになり、小さいソフトウェア会社には大きいなインパクトを与えるかもしれない。

ライジング・オブ・クリエイター

今までITのハードルが高かったから、編集者、建築家、画家のような職業は素晴らしいアイデアを持ったとしても、自分のアイデアをデジタルで実現するのが難しかった。NoCodeツールの成熟により、クリエイターが自らクリエイティブなサービスを提供し始められる。その一例として、建築事務所サポーズデザインオフィスである谷尻誠さんが作ったtectureというサービス。業界特化のプラットフォーマーはITが分かる人ではなく、その業界の人自ら作られるようになる。

エンジニアはどうするの?

じゃあ元々コーディングしていたエンジニアはどうなるの?という問いについて私2パターンで分かれるかと思う。

本気でコーディングが好きなエンジニア

このカテゴリに入る人こそNoCodeツールに感謝すべきだ。ログイン画面の認証ロジック、購買のCURD処理など、どこでも同じなのに自分で書いてテストしないといけない。本当はもっとクリエイティブなコードを書きたいはずですので、NoCodeツールがあれば、もっと書きたいコードに集中できる。

コーディングスキルで生計を立ってるだけのエンジニア

別にそこまで好きではなく、しっかり頼まれた要件を実現するだけのエンジニアは一番危ない。絵に例えると、カメラ枚は如何に要件を依頼主の要件を忠実に書けるのが勝負だったけれど、いきなりカメラが出てきて、似ているかどうかだけで頑張っている絵師は仕事がなくなると同じだと思います。

最後

AIはどんどん人間の仕事を代替する話はよく聞きますが、「最適解が存在する」前提の話かと思います。共感力・クリエイティビティが求められる職業は代替されにくい。ただ、よく考えるとこれはAIに限った話ではない。昔からずっと最適解が出たらすぐそのプロセスが効率なツールに代替されてきました。どの業界よりも早く進化してきたITの世界でも一部のプロセスが最適解ができつつあると私が感じました。

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